ビンで牛乳を飲むおいしさの秘密が科学的に検証・解明されました。
検証されたのは、・>香り強度計測・接触面積測定・官能評価・サーモグラフィ計測、となります。
香り強度計測
人間は香りによって感じるおいしさが変化します。
例えば鼻をつまんで物を食べると、何か判断できな場合があります。
香りもおいしさを計測する上で大事な要素です。
検証方法
10℃に冷やした瓶牛乳とマグカップに注いだ牛乳の香りをニオイセンサにて計測し、
どちらが飲むときに感じる香りが強いかを調べた。
結果
ビン牛乳の方が香りの強さがマグカップの約3倍強いということが判明した。
その理由は牛乳びんの構造から、キャップ部分に香りが濃縮し、開けた瞬間に濃厚な香りが広がるため。
接触面積測定
牛乳を飲む際に、冷たさもおいしさの要素に含まれます。
人間は物質の接触面積の多さによって冷たさや熱さを感じます。
例えば冷たいものがあったときには、より接触面積が多いほうが冷たいと感じます。
飲む容器によって、ヒンヤリ感がどう変わるかもおいしさのポイントになります。
検証方法
唇と容器の接触面積を測定し、どちらがヒンヤリ感を生み出すか検証した。
結果
ビンの接触面積はマグカップの1.4倍になることが分かった。
官能評価
検証方法
冷やしたビン、マグカップ、プラスチックコップを10秒間唇にあて、容器を離してから1秒後と10秒後にヒンヤリ感を5段階で評価し、ヒンヤリ感の強さを測定した。
結果
1秒後、10秒後共にビンが一番ヒンヤリ感を強く感じることが判明した。
サーモグラフィ計測
検証方法
冷やしたビン、マグカップ、プラスチックコップを10秒間唇にあて、容器を離して20秒間唇の温度変化を測定し、本当にビンの方がひんやりしているかを検証した。
さらに、サーモグラフィーによって、唇の温度を測定した。
結果
唇の温度変化測定、サーモグラフィーからもプラスチックコップやマグカップに比べ、ビンの方が冷たさが持続していることが判明した。